剪定枝の焼却中
枝打ち作業中
どんな動物?
ロープを掛けて除伐
除伐、かかり木を外し中
カリンの剪定、処理後の

定例活動の報告

第40回定例活動の報告・東の森  (01月18日 第三日曜日)
・参加者 26名

・今年は第一土曜日が1月3日だったため2009年初めての定例活動は、中地区で1月18日に行われた。みんなこの日が待ち遠しかったのか、いつもより参加者が多い。久しぶりに車に乗り切れない人がでるはめになり、数人は途中まで歩き、先に一団を送った車がUターンしてピストン。新年早々の大勢の参加は賑やかで結構なことだ。「今日は26人」と言うと、中地区のおばあちゃんビックリ。「日曜日なのによく来てくれるねぇ~。じゃあ、お味噌汁26人分作らなきゃね」ともう一人のおばあちゃんと相槌。「いぃ~んですよ。そんなこと気にしなくて(一応遠慮しつつ・・)。でもあると嬉しいけれどね・・」などと笑顔で今年の初会話。ただ1月も18日となると正月気分もどこかに飛んでしまっている。「おめでとうございます。今年もよろしく」という言葉もあまり聞かれなかった。朝礼後、新年の作業始めとして山の神様に安全祈願。当会の殿堂入りベテランの音頭で厳かに。山の神様に二礼二拍手一礼。後に引かない程度に極めて微量のお神酒を回し飲み。これで恒例の神事は済み2009年のボランティア作業が幕開けとなった。
この日は夕方から雨の予想だが日中はその気配もない。新年早々順調な滑り出しとなった。
・除伐班;本年度初日にふさわしく晴天の中、中の山のうめおばあちゃんの山の除伐を引き続き行うことになった。
去年3月ふもとのヒノキ林から、徐々に上に移動しながらボサ刈り・除伐と続けて行き今はもう尾根の天然林がすぐそこというところまできた。しかし、自分の足元以下はすっかりきれいになっていても、天然林までのこのわずかなエリアは、上が幹のように太いツルが何本もの木に不気味な曲線を描きながらからんでおり、なんとなく魔女の世界のような感じだ。
・数本の中の一番の曲り木を倒そうとチェーンソーを慎重に入れ、手順通りに切り込んでいくのだが、傾いていよいよ倒れるぞーという時に、木の傾きがピタッと止まってしまう。横の木から伸びてくるツルが、倒す木にからみついて、上でつかんでしまっているのだ。
ロープをしたところで何の意味もなく、追い口を切り離したところで、木が上のツルからぶらさがるだけだった。
・しかし、もうこうれはどうしようもない。師匠が周辺にテープを巻き立ち入り禁止区域を作っておくことにした。いずれ、ぶらさがった木が枯れ、何年後かにホロホロと落ちていくだろう・・・。
さて、除伐はどんどん進む。曲り木と細く成長のない木を中心に切っていくが、足場が悪い。入ったときから既に木が地面に倒れている。随分前に間伐でも入ったのかな~と思いきや、おそらく風雪害で根から倒れただろう木だった。まずそれを玉切りして片づけてから除伐をして行った。丸太を運ぶといつでも体が暖まるが、意外と汗をかいた。
自分が動いた分もあるが、やはり温暖化を感じる。
そんなこんなで、タイムリミットとともに今日の作業を終えた。
剪定枝処理班
われわれが中地区で作業するようになって、ユズの木、ヒノキ、カリン、そしてキンモクセイなど切り枝が発生した。切れば出る発生材。今回も二か所で火燃し。厳冬の冬の作業としては誰もが憧れる作業。実際にやってみるとその憧れの作業は最初の30分程度。火がどんどん燃え上ってくると、一枚また一枚と上着を脱ぐ羽目になる。体の中は汗でビッショリ。よく「ボランティア作業でいい汗をかきました」と耳にするが,これって「いい汗?」。冬でもこれなんだから夏の火燃しは苦行以外何物でもない。私たちの担当は、前回とその前の回に剪定したカリンとキンモクセイ。みると山積にして2トントラック3台~4台位あるようだ。結構太い枝もあるから役所の焼却場に持っていけばかなりの金額をとられそうだ。だんだん切り枝が減ってくるのが楽しくなってどんどん燃そうと思うがドラム缶の容量もあって思うようには進まない。結局キンモクセイの山は全部処理できたが、すぐ近くで杉の枝うちをしている班が頑張ってどんどん切り枝を発生させてくれるので、総量的には作業前とはあまり変わっていないようだ。この調子だとまだ当分、火燃し作業は続きそうだ。斜面の下から見上げると、カリンの木の横のスギ林もきれいに枝うちされ見違えるようになっている。木もきれいに整備され、切り枝もきれいに片づけられて初めて「森林を整備した」と言えるのでしょう。
火燃し作業で難しいのは、燃やすことだけではない。火を消すこともまた同様。終わりの時間に合わせて投入する枝を調整。どうしても、もう少し、もう少しと思ってしまうからタイミングを間違えるとなかなか燃え尽きてくれない。やむを得ず、ぼんぼり山の会自衛消防隊にホースを運んでもらい強制消火。二度と燃え上らぬように、これでもかとばかりに水をかけて、これなら安心という状態で作業終了。それでも、家に帰ってからも本当に大丈夫かなと一抹の不安。肉体的にも精神的にも結構ハードな作業でした。ただ翌日あまり筋肉痛が出ないのがなによりでした。
枝うち班
「カリンの木の伐採の次はその横と後ろの杉林の枝打ちもお願い」との依頼を受けてベテランKさん、Tさんと最近参加した人Hさん、そして初参加の人Nさんの4人で枝うちに取り掛かる。最初にベテランKさんとTさんが作業に取り掛かる。Kさんは慣れた手つきで枝をどんどん落としていく・・と言いたいところだが、のこぎりの切れ味があまりよくないらしく息を切らしていたようだ。下枝から上に向かって切って、目標の高さまでいくとベテランのKさん、余裕からか、高い木の上で悠然と一休み。一方のTさん。豪快に枝おろし。斜面の下からは顔がよく見えないのだが、ドスーン、バキバキ~となぜか賑やか。そんなこんなで作業は進む。途中からはHさん、Nさんも枝うち実施。切り落とした枝がどんどんたまっていく。失業中の孫請けのオジサンがぶらりと参加。斜面の下側で火燃し作業をしている元請けシャチョーと下請けシャチョーのところへ切り枝をせっせと運ぶ。いつも仕事をもらう立場なので今日こそは逆に仕事を与えてやろうという気遣いのようだ。おかげで火燃し現場はちっとも切り枝が減らない。火の熱さで顔を真赤にしながらの作業をみても孫請けのオジサンは涼しい顔。枝うちの成果は20数本。初参加のNさんは大車輪の活躍とか。曲がり木2本を依頼を受けたチェーンソー部隊が来て下から伐採すると、前回に伐採してさっぱりしたカリンの林と相まって素晴らしくきれいな美林が現れた。これで下草を刈っていけば見事に手入れされた森林ということになるようだ。枝うち、切り枝の運搬、そしてその処理。この一連の流れはぼんぼり山の会のチームワークのよさが如実に表れた結果のようだ。今日も一日充実した楽しい一日でした。